VIRGIN TRIUMPH | トライアンフのシェア拡大は約束されたも同然!! 新型「TRIDENT(トライデント)660」がまもなくデビュー トピックス

トライアンフのシェア拡大は約束されたも同然!! 新型「TRIDENT(トライデント)660」がまもなくデビュー

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すべてがほどよく、装備と価格のバランスはそれ以上
これがネイキッドの新スタンダードだ

2020年8月から情報が小出しにされていたトライアンフのニューモデル「トライデント660」の全貌がついに明らかになった。日本での発売日は2021年1月23日、価格は97万9000円(税込)に決定。その内容を知れば知るほど、ヒットの予感しかしない。

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では、詳細を見ていこう。車名に付いた数字はそのまま排気量を意味し、つまり660ccだ。その形式は水冷の並列3気筒DOHC12バルブなのだが、だからと言って、同じ排気量を持つ「ストリートトリプルS」のユニットがそのまま流用されているわけではない。

驚くべきことにボア×ストロークから見直され、ストリートトリプルSの76.0mm×48.5mmに対し、トライデント660は74.0mm×51.1mmを公称。つまり、ロングストロークになっているのだ。

それぞれの最高出力と最大トルクは次の通りとなる。

ストリートトリプルSは95.2ps(70kw)/11250rpm、66Nm/9250rpm。トライデント660は81ps(60kw)/10250rpm、64Nm/6250rpm。

ここから分かるのは、最高出力が抑えられた一方、低中速の力強さがアップした特性だ。ストリートトリプルSとほぼ同等の最大トルクを3000rpmも低い回転数で発生し、ほとんどの回転域でピークトルクの90%を維持。つまり、ストップ&ゴーが続く街中で扱いやすくなっていることは間違いない。

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メインフレームとスイングアームはそれぞれスチールで構成され、前後の足周りにはショーワのサスペンションとニッシンのブレーキキャリパーが組み合わされている。スチールと書くと重量増への不安が聞こえてきそうだが、トライデント660の装備重量は189kgに留められ、これはストリートトリプルSよりも1kg重いに過ぎない。

このモデルで評価されるべきポイントは、ロードスターファミリーの中で最もリーズナブルなことではなく、極めて充実した装備を持っているところだ。

その最たる例が電子デバイスで、「ロード」と「レイン」という2パターンのライディングモードによって出力特性が選べる他、切り換え可能なトラクションコントロールを装備。もちろん、ABSも備えられている。

こうした各種電子デバイスの状態は、TFTカラースクリーンを通じて確認することができる。また、そこに専用のコネクティビティシステムを連動させることによってナビゲーションや通話、音楽の再生、GoProの操作も可能になるなど、その高い拡張性はミドルクラスのレベルにない。

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トライデント660のチーフプロダクトオフィサー、スティーブ・サージェントは次のように語る。

「新型 トライデント660で実現したかったのは、このエキサイティングなミドルウェイトロードスターのライダーたちに、彼らが望むすべてを提供し、優位性をもって選択の新たな基準を打ち立てることでした。競争力のある魅力的な価格から、トリプルエンジンのパワーとパフォーマンス、クラスをリードするハンドリングやテクノロジーから得られる恩恵まで、トライデント660がこのカテゴリーにおける真に画期的なバイクとなり、トライアンフブランドとトリプルエンジンの長所を世界中の新世代ライダーに知ってもらえる機会となることを信じています」

この言葉が示すように、スペックの多くは国産4メーカーのライバル(ホンダCB650R/ヤマハMT-07/スズキSV650/カワサキZ650など)を上回り、抜きん出た装備を持つのがトライデント660だ。すでに45アイテムにおよぶカスタムパーツが用意され、2年間の走行距離無制限保証が付帯するなど、万全のフォロー体制がすでに敷かれている。

2021年は、これまで以上にトライアンフが躍進する年になりそうだ。

カラーバリエーションは4種類

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■シルバーアイス&ディアブロレッド
シルバーアイスとディアブロレッドのカラーリングとタンクに描かれたトライアンフの大型ロゴを組み合わせた、王道的スキーム。

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■マットジェットブラック&マットシルバーアイス
最もダークな印象を与えるカラースキームで、タンクにはトライアンフの印象的なロゴを配置。

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■クリスタルホワイト
ディアブロレッドのラインとジェットブラックのデカールが配されたホワイトのボディワーク。

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■サファイアブラック
ディアプロレッドとアルミニウムシルバーのデカールが配されたブラックのボディワーク


カテゴリーをリードする最新のテクノロジー

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7インチのヘッドライトを含め、灯火類にはすべてLEDを採用。ウインカーはオートキャンセル式だ。

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フロントサスペンションはショーワのφ41mm倒立フォーク。ホイールトラベル量は120mmが確保されている。ブレーキにはニッシンの2ピストンスライディングキャリパーとφ310mmのダブルディスクを組み合わせる。

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排気量はストリートトリプルSと同じ660㏄ながら、67ヶ所に渡って新設計。よりトルクフルな特性が与えられている。エンジンの点検間隔は16000km毎が設定され、クラス随一の耐久性を誇る。

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リアサスペンションはプリロード調整が可能なショーワのモノショック。ホイールトラベルは133.5mmと比較的たっぷりとした容量を持つ。

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メーターにはTFTカラーディスプレイを採用。表示情報が整理され、優れた視認性と質感の向上を両立している。専用のコネクティビティシステムと連動させることによって、ナビゲーションや通話、音楽の再生などが可能になる。

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ライディングモードやトラクションコントロールの切換ボタンはハンドル左側に集中。特別なガイドがなくても直感的な操作が可能だ。

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リア周りのデザインがすっきりする、スイングアームマウントのナンバープレートホルダーを採用。タイヤにはミシュランのスポーツラジアル「ロード5」が標準装備される。

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自由度の高い、フラットな座面を持つシートの高さは805mm。足つき性はかなり良さそうだ。

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燃料タンク容量は14リットル。ニーグリップ部分が大きくえぐられたデザインはトライアンフの多くのモデルに倣った伝統的な形状で、ホールド性に優れる。

ライター プロフィール
伊丹 孝裕
2輪専門誌の編集長を経て、モータージャーナリストとして独立。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTや鈴鹿8耐、パイクスピークといった国内外のレースに参戦してきた。

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