リアルスクランブラーのEXPEDITION for Scrambler
- 掲載日/2017年08月18日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 写真・文/田中 宏亮
ロードバイクの限界を超える
リアルスクランブラー仕様
今やカフェレーサーと双璧を成す人気のスタイル、スクランブラー。ネイキッドバイクをダート仕様にカスタムしたこのスタイルの源流は1960年代のアメリカで、そのほとんどがビンテージトライアンフをベースとするものだった。そう、スクランブラーカルチャーの根っこにはトライアンフが息づいているのだ。
最新の水冷バーチカルツインエンジンを搭載したブランニューモデル「ストリートスクランブラー」。そのキャラクターをさらに濃いものにせんと、本社自らが専用カスタムパーツを開発。それらを組み合わせたインスピレーションキットを装着した特別仕様車「EXPEDITION for Scrambler」がこちらのマシンだ。積載量を高めればそのままアドベンチャーができてしまうのでは? と思わされるほど冒険心をくすぐるバイクが出来上がった。
ハンドルバーブレースパッドに腿下を通るアップライトなステンレスサイレンサー、ヘッドライトグリル&ベゼルなどなど、オフロードモデルとしての性質をさらに高めるマシンへとバージョンアップ。こんな一台を手にしてしまったら、そのまま林道へと突っ込んでいきたくなってしまう。北海道ツーリングでも、道なき道へと挑みたくなってしまうだろう。
ロードバイクでありながら、ロードバイクの限界を超えたコンプリートモデル。これだけであらゆるシチュエーションを走破してしまえそうだ。
●メーカー希望小売価格/1,544,500円~(税8%込み)
カスタムの詳細をチェック!
このヘッドライトグリルを見てグッと来る人は、相当コアな世界に身を投じている方とお見受けする。大きな石からヘッドライト割れを防ぐダート仕様パーツだ。
スクランブラー専用のハンドルバーにぴったり似合うプレースパッド(ブラウン)。激しいライディングによる衝突からライダーの体を守ってくれる。
横ステッチが入ったタックロールデザインが印象的なベンチシート。パッセンジャーも快適なライディングが楽しめる幅広で厚みがあるところが嬉しい。
激しいダートライドにてエンジンを守ってくれるエンジンガード & アンダーガード。これもリアルスクランブラーという性質を高めるアイテムだ。
これぞスクランブラー!と思わず唸らされる、ステンレス製の米バンス&ハインズサイレンサー。ライダーを熱から守るマフラーガードももちろん標準装備。
オフロードレースの必需品でもあるナンバーボードキットがマシン左側に備わる。スクランブラーというキャラクターを理解した遊び心溢れるパーツだ。
旅に出かける上で必需品ともなるパニアバッグ。アメリカンなレザーではなくコットン製というところにイギリスらしさを感じる。