【木村亜美がSSTR 2025に参加!】SSTRを走るならトライアンフ「Tiger Sport 800」で決まり! やっぱり間違いなかったロングツーリング 最高の相棒!
- 掲載日/2025年06月13日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
文/木村亜美

タイガースポーツ800と本気のロングツーリングをしたかった
SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)とは、日本列島の太平洋側から昇る日の出とともに出発し、同日の日没までに日本海側に位置する石川県千里浜なぎさドライブウェイを目指すツーリングラリー。SSTRに関してはもう 「説明は不要!」 と言っても過言ではないくらい、毎年たくさんのライダーが出走し、ゴールの千里浜なぎさドライブウェイから、水平線に沈む素敵な夕焼けを目に焼き付けた方も多いのではないでしょうか。
今回、私のSSTRはタイガースポーツ800が相棒。オプション装備のトップボックス&サイドケースを装備して、旅の準備は万端です。

久しぶりのロングツーリング、タイガースポーツ800と一緒なら何の心配もない。
5月24日(土) 出走当日、太平洋から昇る日の出を拝むべく早朝4:00AMには、東京都内のベイエリアに到着しました。日の出の時刻が近づくにつれ、同じSSTRゼッケンシールをバイクに貼ったライダーが徐々に集まります。
「同じ日に、同じゴールを目指すバイク乗り」=「仲間」という意識がすごく高まるのもSSTRの魅力のひとつだと思います。旅の道中でも、同じSSTRゼッケンを貼ったライダーを見かけると、手を振って挨拶を交わしたり、休憩中ではお互い情報交換をしたりなど、ライダー同士が繋がり合えるのも旅の思い出になりますよね。
日の出時刻の4:30AMを過ぎたころ、いよいよ私とタイガースポーツ800のSSTRの旅がスタートしました!

4:30AMスタート。いま振り返ってみると、この12時間後もゴールを目指して走っているなんて……すごいと思うw。
私のお気に入りバイク、タイガースポーツ800ですが、今回のロングツーリングは私にとって、実証実験でもありました。「本当にこのバイクは、私が思っているほど良いバイクなのか?」 という自問に対して、確かな答えを私自身が体験したかったのが本音のところ。
今回予定している総走行距離は約650km。もちろんこの長い旅路も楽しみですが、最終的にタイガースポーツ800 × ロングツーリングが、ゴールを迎える頃にはどんな感想になっているのかもワクワクします!
首都高からお台場を抜けて、そして中央道へ。最初の休憩で立ち寄ったのは談合坂SA、ここでサクッと朝食をいただきます。SSTRでは旅の道中、各地に点在しているSSTRポイントを集め、ゴールまでに15ポイント以上を獲得すれば完走条件達成となります。高速道路のPAやSAでもポイントを獲得することができます……が、談合坂SAでポイントを獲るのをすっかり忘れました(笑)。

朝から空は厚い雲に覆われて、日の出は見えませんでした(笑)。

英国車トライアンフなので、朝は紅茶とスコーン……は無かったのでチョコパン(7:00AM談合坂SAにて)。
タイガースポーツ800で走る高速道路は何の文句もない、とにかく快適です! 上下に高さ調整可能なウインドスクリーンはしっかりと走行風からライダーを護ってくれるし、クイックシフター(標準装備)のフィーリングは絶品。
そしてタイガースポーツ800に搭載された新型エンジンは、ストリート トリプル765 RSがベースです。伸びが良くしなやかな加速感、レスポンスも良くて、スロットルで操作する加減速にも機敏に動くメリハリの良さ。重すぎず軽すぎない、排気量798ccは本当に丁度いいサイズだと思います。
高速道路をひたすらまっすぐ走る……「ちょっと手が疲れたな~」 なんて思ったら、クルーズコントロール(標準装備)を使えば楽ちん。

アレもコレも……と機能盛りだくさんにするのではなく、ライダーが欲しいと思う機能がしっかり選ばれて搭載されているところがすごく好印象。

走行モードの切替えも、手元のスイッチで簡単チェンジ! モードはロード/ スポーツ/ レインの3種類に切替え可能。
じわじわ伝わるタイガースポーツ800のリアルな良さ
9:30AM中央道の諏訪南ICを降りて、長野県の有名スポット “ビーナスライン” を目指します。先ほどまでの高速域から一転、今度は緑に囲まれたのどかな道を、ゆっくりのんびり走ります。低速域でもしっかり走る、しっかり停まる、ストップアンドゴーが多い一般道でもタイガースポーツ800は扱いやすい。
シート高835mmですが、実際に跨ってみると、スリムな車体のお陰ですんなりと足が地面に接地します。さらに、プリロードアジャスター付きのリアショックを調整すれば、若干ですが跨ったときの足つき性をお好みに近づけることもできます。
簡単にプリロード調整できるリアショックのお陰で、例えばアスファルトがひび割れていたり、ひどく凸凹しているような路面状況下でも、ライダーへ伝わる衝撃の不快感を最小限に抑えてくれます。
はい。もうこの時点で、いいバイク確定ですね(笑)。

低速域での出力安定感、車体の軽さも相まって手足のように扱える(写真左)、実際に跨れば、決して高くはないと感じるシート高835mm(写真右)。

簡単にできるプリロード調整のベストバランスは、積載量やライダーの体重などによって異なります。自分が乗っていて気持ちいい位置に合わせるのが正解。
ビーナスラインを走っている頃から雨が降り始めました。標高も高く、気温も低くて寒い! けど、ワインディングがめちゃくちゃ楽しかった! やっぱりここは、タイガースポーツ800の心臓部 「ストリート トリプル 765 RS由来のエンジン」 がライダーを盛り上げてくれるのでしょう。
車両重量214kgを思わせない、ヒラヒラと舞う軽快さ。次のコーナー、またその次のコーナー……と、目線を送ればその通りのラインを走る、体勢を変えてもちゃんとポジションがしっくりくる、“人馬一体” 感がとても快感!今度 機会があればぜひドライコンディションで走りたい。
12:30PM、道の駅 和田宿ステーション(長野県小県郡長和町)で小休憩。ここまでの走行距離は約250km。千里浜なぎさドライブウェイまで「まだ先は長いなぁ……w」 と、しみじみします(あと半分くらい?)。けど改めて、今回の旅にタイガースポーツ800 を選んで正解です。

走る姿もカッコいい!

ワインディングは もー!! 「楽しいいぃ」でいっぱい。

道の駅 和田宿ステーションにて。「ゴールまでもうちょっと(……ではないけど)頑張ろー!笑」
ついに到着してしまった千里浜なぎさドライブウェイ
4:30PM、スタートしてから12時間経過です。到着したのは、【道の駅 ウェーブパークなめりかわ(富山県滑川市)】。ゴールの千里浜なぎさドライブウェイに比較的近い距離にある道の駅で、“SSTR指定 道の駅(通常より少し獲得ポイントが多い)”ということもあり、たくさんのライダーが到着していてなんか嬉しい。
せっかくなので、マーケットにお立ち寄りしました。ご当地お土産をいろいろと見て回るのも、旅の醍醐味ですよね。富山県と言えばホタルイカ、めちゃくちゃ美味しそうでしたー!!

ようやく来ました!富山県。

バイクにトップボックス&サイドケースを装備してるから、お土産を買っても安心!
6:00PM、本気の雨が降る のと里山海道を走ります。いよいよ旅も終盤となりました。この時、私の心境は、「寒い、ビショビショ(雨)、早くゴールしたい、……けどまだ乗っていたい……」 という、複雑な感じ。のと里山海道から今浜インターチェンジを降りると、ゴールの千里浜なぎさドライブウェイはもう目の前です。

雨のなか頑張って走りながら、それでもなんか楽しい。

いよいよ……!
6:20PM、千里浜なぎさドライブウェイに到着しました! この日の日没時刻は7:01PMだったので、時間的には間に合ったけど、雨で夕日はまったく見えませんでした(笑)。
けどいいんです、SSTRを走り切った達成感だけで、ものすごく気持ちがいい。
当初、私の目的であった 「タイガースポーツ800は本当にいいバイクか?」 の自問については言うまでもなく、旅のなかで私が実際に体験したものを(天候や路面や走行シーンなど)全部ひっくるめて、素晴らしいバイクだった!
無事にここまで連れて来てくれたタイガースポーツ800に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、みなさんのバイクライフでも きっと頼もしい相棒になってくれることと思います。ありがとう、タイガースポーツ800! また一緒に走ろうね!

今回の走行距離(約650km)で給油は1回。よく走ってくれて感謝!


木村亜美YouTubeチャンネル「あみTV」⇒ https://www.youtube.com/@ami_kimura
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