「中免」、「ボンネ」、「爆誕」ですっ♥ トライアンフ新型ボンネビルT40、400ccで登場!!
- 掲載日/2026年10月07日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/小松 男

トライアンフ400ccの布陣、
完璧に見えたはずだった! が!?
トライアンフの400cc戦略は、まさに疾風怒濤でした!
2023年6月28日にスピード400とスクランブラー400 Xが世界にデビューし、7月5日にはインドで発売が開始されました。これはトライアンフとバジャージのパートナーシップによって生まれた、まさに「新世代のトライアンフ」として世界中の注目を集めた瞬間でした。

その後2025年7月8日にはオフロード性能を高めたスクランブラー400 XCが追加され、同年12月16日にはフラットトラックスタイルのトラッカー400と、カフェレーサーのアイコンであるスラクストン400が発表されるに至りました。ロードスター、スクランブラー、フラットトラック、カフェレーサー。あらゆるライディングスタイルを網羅したかに見えたトライアンフの400ccラインアップ。もうこれで布陣は完璧だと、誰もが思っていたはずです。
でも、待てよ。なにか大切なものが足りない気がしませんか?
そうです。「ボンネビル」がいなかったのです!

待ちに待ったイニシャル「T」の登場!
ボンネビルT40の正体とは!?
2026年10月6日、トライアンフはついにその名を呼びました。ボンネビルT40、およびT40 Blackの発表です!
ボンネビルという名前は、1956年にトライアンフがボンネビルソルトフラッツで樹立した世界最速記録に由来します。1959年に誕生したT120から始まり、数々のカェレーサーやカスタムビルドのベースとして、そして純粋にライダーを楽しませる一台として、モーターサイクル史に燦然と輝く存在となってきました。そんなボンネビルの名を冠する最小排気量モデルが、ついに400ccプラットフォームに加わったのです。
見た目はまさに「本物のボンネビル」です。しずく型のフューエルタンク、丸型ヘッドライト、ツインショックのリアサスペンション、そしてスポークホイール。18インチフロントと17インチリアの組み合わせは、クラシカルなプロポーションを見事に再現しています。ピーシューターマフラーはブラッシュドスチール仕上げで、エンジンカバーもアルミ削り出しのような質感。ハンドペイントされたコーチラインは、まさにボンネビルファミリーならではの職人技です。

T40 Blackは、マットピューターグレーとマットファントムブラッのダークな仕上げにブラックアウトされたエンジンケースやマフラーが組み合わされ、よりモダンでアグレッシブな雰囲気を醸し出しています。
心臓部は最新世代の398cc TRシリーズ単気筒エンジン。ただし、これは単なる流用ではありません。ボンネビル専用に開発された独自のエンジンチューンが施され、最大トルク36Nmを5,000回転で発生。最大出力は32PS/7,000回転です。低回転域からの豊かなトルクと、単気筒ならではの鼓動感あふれる排気音が、ボンネビルらしい「のんびりしたのに力強い」走りを演出します。アイドル回転数も低く設定され、よりリラックスした雰囲気が漂います。

装備面でも驚きです。4インチの円形フルカラーTFTディスプレイは、ヘリテージモードを選択すればアナログ調の表示に切り替え可能。スマートフォン接続によるナビゲーション、音楽再生、電話機能に加え、5つのライディングモード(ロード、レイン、エコ、そして2つのカスタムモード)、クルーズコントロール、さらにはリーンセンシティブな最適化コーナリングABSとトラクションコントロールまで装備しています。このクラスのミドルサイズモデルに、これほどの電子制御システムが搭載されるとは、まさに「カテゴリーリーディング」と言えるでしょう。
シート高は790mm、アクセサリーのローシート装着で770mmまで低くできます。車重は191kg(装備重量)と、幅広いライダーが安心して乗れるサイズ感です。センタースタンドも標準装備され、日常のメンテナンス性も考慮されています。

「中免(普通自動二輪免許)」で乗れる、
これが国内マーケットにおける最大のニュースです!
ここで、日本のライダーにとって最も重要なポイントをお伝えします。ボンネビルT40は、日本の普通自動二輪免許(いわゆる中免)で運転できる排気量です!
最近、400~500ccクラスの新世代モデルが各メーカーから発表されています。しかし、その多くは日本のレギュレーションでは大型自動二輪免許が必要な排気量であることも少なくなく、どうしても「もどかしい」気持ちが残ることがありました。

その点、トライアンフの400ccシリーズは398cc。日本の免許制度における「普通自動二輪車」の範囲内に収まる排気量なのです。これは非常に大きな意味を持ちます。より多くのライダーが、ボンネビルの名に触れ、その歴史とカルチャーを体感できるようになるのですから。
さらに、欧州ではA2ライセンス対応として設計されています。これは、中級免許で乗れるモデルとして世界標準で開発された証。世界中の若いライダーや、これからバイクに乗り始める人々に向けた、トライアンフの真摯な思いが感じられます。

カスタムベースとしての可能性、
そして未来への期待!
ボンネビルT40の登場で、最もワクワクするのが「カスタムシーン」の盛り上がりです。
トライアンフのボンネビルは、2001年の現代復活以来、世界中のカスタムビルダーに愛され続けてきました。アメリカのチョッパーカルチャーにおいても、トライアンフのボンネビルは重要な位置を占めています。実際に、1960年代から1970年代にかけて、ボンネビルをベースにしたチョッパーが数多く制作され、その影響は現在も続いています。現代のヒンクレーボンネビルをベースにしたハードテールチョッーも登場するなど、「ボンネビル=カスタムの素晴らしいベース」という認識は、もはや世界共通なのです。

日本で言えば、まさに「SR400的な存在」になる可能性を秘めています。長年にわたり、ヤマハSR400はカスタムシーンの絶対的なアイコンとして君臨してきました。シンプルな構造、クラシカルなスタイル、そして何でもできるポテンシャル。ボンネビルT40は、まさにその英国版となる資格を十分に持っています。

そしてもう一つ見逃せないのが「スワップカスタム」の可能性です。トライアンフの400ccシリーズは、スピード400、スクランブラー400 X、スクランブラー400 XC、トラッカー400、スラクストン400、そして今回のT40と、すべてが共通のプラットフォームを採用しています。

これは、例えばT40にスクランブラー400 XCのホイールを移植したり、スラクストン400のハンドル周りを流用したり、あるいはタンクやシートを交換して自分だけのスタイルを作り出したりする可能性を示唆しています。メーカー純正のカスタムパーツも豊富にラインアップされる予定で、ローシートやコンフォートシート、クラシックパニアケースなどが用意されています。

クラシックな外観の下に、最新のテクノロジーを秘め、しかもカスタムの可能性は無限大。ボンネビルT40は、単なる「小さなボンネビル」ではありません。新しい世代のライダーに向けた、新しいカルチャーの起点となるモデルなのです。

2027年春にトライアンフのディーラーに並ぶ予定。価格は2027年初頭に発表されるとのことですが、400ccプラットフォームはすでに世界50カ国以上で60,000台以上を販売する大ヒット作。今回のボンネビルT40の登場で、その人気はさらに加速することでしょう。
「中免」で乗れる、本物の「ボンネ」。ライフスタイルに花を添える新たな一台が、いよいよ日本に上陸します。待ち遠しいですねっ♥
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