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新型ボンネビルT100 長期インプレ vol.04【タンデムツーリング&女性視点でのチェック編】

ボンネビルT100は女性に大人気!?

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

ボンネビルT100の旧モデルを5年ほど所有する筆者の経験上、このバイクは女性ウケがいい。それはスタイリングがオートバイ然としていて、威圧的な印象もまるでないからだろう。バイクに乗らない女性からも「かわいいね」と好感を持たれることが多い。

それはこの新型になっても変わらないと思う。そもそも女性ライダーに人気の車種でありながら、男性が意中の女性をタンデムに誘うのにも打ってつけのモデルなのだ! では、実際にタンデムツーリングのインプレッションを行なっていこう。

(今回から車体色がNew England White/ Intense Orangeに変わりました)

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

まずはシート形状をチェック。タンデマー側はライダー側に比べ、1cmほど高くなっている。座面はフラットで前後、左右とも充分な幅がある。グラブバーは付いていないので、タンデマーがつかまる箇所はタンデマーベルトと、前に乗るライダーの肩や腰となる。ちなみにオプションパーツでグラブレールやグラブバーは用意されている(ボンネビルT120は標準装備)。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

実際に女性が乗るとこんな具合。ライダーが乗るスペースも充分に確保され、ベルトも握りやすい。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

タンデムステップは可倒式のスタンダードなもの。ライダー側のステップと同じような形状で、タンデマーもツーリングをしている感覚を味わえるだろう。

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今回モデルを務めたYUKAさんの身長は163cm。ステップは遠くもなく、近くもなく、ちょうどよかった。そのため膝の曲がり具合もつらくない。シートのクッション性はやや硬めの印象だが、厚みがあるので、すぐにお尻が痛くなるということもない。

注意したいのはタンデムステップの下に左右どちらともマフラーがあるということ。ブーツを履いていれば火傷の心配はほぼないけれど、降りる際に靴底をマフラーに乗せてしまうと、溶けてマフラーが汚れてしまうのでご用心。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

ふたりで跨るとこんな具合。筆者の身長は175cm。ライダーはほとんどいつもの姿勢とポジションで乗ることができる。前方に詰め詰めにならないので、運転もしやすい。

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前後のシートがほとんどフラットなため、タンデマーは前方が見にくい。横に顔を出しながら前方を把握するといいだろう。今回、走っている間、後ろのYUKAさんは左右にキョロキョロ顔を出していたが、ヘルメット同士がぶつかることはなかった。ライダーとタンデマーの間に充分なスペースがあるので、景色も見やすいし、退屈してしまうことも少ないはず。

シート高790mmで、足つき性が高いというのもタンデムでは嬉しい。信号待ちなどの停車時にふらついても踏ん張れるし、タンデマーの乗り降りもしやすい。ライダーが跨った状態で、タンデマーが乗り降りするのも比較的ラクだ。

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実際に走ってみると、タンデムでの不安はほとんどなかった。まずライダーのポジションがひとり乗りと変わらない、というのが美点。バックミラーの角度もひとりで乗っているときと変えなかったほどだ。そして、エンジン特性も大きく貢献。低中速から力強いトルクを発生するため、もっとパワーが欲しいとか、発進時に重くてストレスがたまるとかいう思いは抱かなかった。

ちなみに以前、YUKAさんとストリートツインのタンデムインプレも行なったのだが、ストリートツインよりも安心感があった。ボンネビルT100の方が、車両重量があり、発進から低中速時の加速における出力設定もまろやかだからだ。発進時とギアチェンジにさほど気を使わなくても、穏やかに走ってくれる(とは言っても、ガバッとアクセルを開ければ猛烈に加速するが)。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

YUKAさんに感想を聞くと、やはり怖さはなく、ストリートツインよりも乗りやすかった、とのことだった。座面の広さやクッション性も快適で、乗り降りもしやすいのが良かったと好印象だ。

女性ライダーにもおすすめな大型バイク

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

YUKAさんは自身も大型二輪免許を持つライダーなので、実際に試乗を行なってもらった。彼女は普段、250ccに乗っているが、このボンネビルT100は900ccだけど、気負いなく乗れるとのことだった。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

身長は163cm。跨ってみると見た目のサイズ感も大きいバイクに乗っているという印象はない。肘や膝の曲がり具合にも余裕があり、ちょうどいいサイズといえるだろう。さすがに跨ったままの取り回しは男性のようにスイスイとはいかなかったが、充分扱いきれる車両だ。乾燥重量は213kg。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

両足を出すとベタ付きだった(シート高は790cm)。肩幅や身体の幅に対して、車体の幅も大きくない。それが、気兼ねなく乗れる、と思える理由だろう。

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以前ストリートツインに乗ってもらったときよりも、すぐにバイクに慣れたように見えた。後ほど感想を聞いてみると、実際に扱いやすいとのことだ。不慣れなバイクでUターンなどは嫌なものだが、危なっかしい場面はなかった。

「こんなにパワーがあるのに、クラッチが軽いのが不思議!」とも。そう、トルクアシストクラッチは本当にラクだ。2本指もしくは1本指でも、ちょこんと握っただけで、軽くギアチェンジができる。長距離ツーリングでの疲労軽減にもなるし、ワインディングでの細かい操作もしやすい。とくにグローブが厚手になる冬場は助かる。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

しばらく走ると「スピードを出しても怖くないですね」と愛車を操るかのように。「低いギアでも、ずいぶんスピードを上げられるんだな、と驚きました」。

今回は街中のツーリングだったため、ほとんど3速までの走行だったと話す。たしかにこのバイクは、低いギアでもかなり引っ張れるようになった。筆者も高速道路でまだ3速なんてこともしばしばある。スタイリングは水冷化によるラジエーターの搭載をのぞけば、ほとんどそのままなのに、中身はガラッと変わったのだ。

荷掛けフックがシート裏にありました!!

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

この連載で、以前、パッキングの際はシートのヘリを使おう、と書いてしまったのですが、ごめんなさい。荷掛けフックがしっかりとシート裏に備わっていました。ナイロン製のベルトで、使いたいときだけ取り出し、普段は隠せるというシロモノ。最近はスズキ車などにも採用されているタイプだ。

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美点は片側2カ所、リアシート周りに計4カ所付いているということ。これが2カ所しか付いていないと扱いに困るのだが、4カ所あればストレッチコードなどかけたりするのに非常に便利。欲を言うと、後ろ側はもう少し後ろに装着して欲しかった(見落としていたクセにわがままですみません)。

以上が「タンデムツーリング&女性視点でのチェック編」と荷掛けフック発見のおまけでした。次回は正規ディーラーに伺い、セルフチェックのポイントを教えてもらうとともに、初回点検を行なってもらいます!

プロフィール
西野 鉄兵
ツーリングマガジン『アウトライダー』編集部のデスク。大学生だった2007年にアルバイトで飛び込んで以来、長きにわたって雑誌やWEBの編集に携わっている。バイクの使い方はもっぱらツーリングで、全都道府県と海外数カ国での走行経験あり。普段の愛車は、2005年式のトライアンフ ボンネビルT100。

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