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トライアンフのボンネビルシリーズが大幅にアップデート!! 計7機種が2021年モデルとして発表された

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ユーロ5に対応させつつ、パフォーマンスも向上
より軽く、よりパワフルになったトライアンフの主力モデル

2021年2月23日、トライアンフは新型ボンネビルシリーズを発表。3月から順次デリバリーを開始する。日本への導入時期と価格は現時点では未定ながら、間もなく正式にアナウンスされるはずだ。

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今回、披露されたのは、「ボンネビルT120」、「ボンネビルT120ブラック」、「ボンネビルT100」、「ストリートツイン」、「ストリートツイン ゴールドライン リミテッドエディション」、「ボンネビルスピードマスター」、「ボンネビルボバー」の計7機種である。

いずれもユーロ5をクリアしたバーチカルツインエンジンを搭載。軽量化や最高出力の向上、足まわりのグレードアップ、デザインの見直しなど、各モデルのキャラクターを際立たせる、きめ細やかな改良が施されている。

では、それぞれのモデルの概要を紹介していこう。

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●ボンネビルT120/ブラック
新設計のクランクシャフトやアルミホイールリムが採用され、車重は従来モデル比で7kgも軽量化。スロットルレスポンスとハンドリングの向上が図られ、スポーティな走りを実現している。電子デバイス面では、クルーズコントロールの標準装備がトピックだ。

ブラック仕様は、ホイールリム、グラブレール、エンジンカバーを筆頭とする各部をダークな塗色で統一。シックなたたずまいが与えられている。

●ボンネビルT100
小気味いい吹け上がりに定評があった高トルク型の900ccエンジンを、さらにブラッシュアップ。特筆すべきは、最高出力が従来ユニット比で10PSも向上したことだ。また、4kgの軽量化、カートリッジ式フロントフォークの採用など、ハンドリングも俊敏なものになっている。

●ストリートツイン/ゴールドライン リミテッドエディション
トライアンフのモダンクラシックファミリーの中、高い人気を誇るモデルがこれだ。ボンネビルT100とほぼ共通のエンジンを搭載し(最高出力と最大トルクの発生回転数が弱冠異なる)、マシニング加工が施されたキャストホイールを装備。よりモダンなデザインに仕立てられている。

ゴールドラインリミテッドエディションは、クラシカルなロゴと手描きのストライプを組み合わせた仕様で、カスタムテイストに溢れる。こちらは、全世界で1000台のみの限定生産だ。

●ボンネビルスピードマスター
ゆったりとしたライディングポジションを持つトライアンフ流のクルーザー。106Nmのトルクは、ボンネビルシリーズ最大で、広範囲に渡って力強いトラクションを発揮する。2021年モデルはクッション性の高いシートの他、トルクアシストクラッチやクルーズコントロールを標準装備。より快適なロングツーリングを実現している。

●ボンネビルボバー
リジッドフレームスタイルの野性味あふれるカスタム仕様。前後16インチホイールにはエイボンの専用タイヤが装着され、優れた高速安定性に貢献している。スタイルのカギとなるフローティングアルミニウムシートは、その位置を上下前後にアジャストすることができ、幅広いライダーに対応する。

以上が、現在発表されている最新ボンネビルシリーズとなる。

そもそもボンネビルとは、アメリカ・ユタ州にある塩湖ボンネビルソルト・フラッツのことだ。そこで開催されている最高速競技にトライアンフは参戦。1955年に310km/h、翌56年には345km/hという当時の2輪最速記録を樹立し、高い技術力を誇示した。それを記念し、1959年に発売されたモデルが初代「ボンネビルT120」である。

近年、その名を復刻させたのが現行ボンネビルシリーズで、英国車らしい伝統のスタリングによって人気を獲得。年齢やキャリアを問わず、世界中に多くのファンを持つ。

2021年モデルは、オリジナルが持つバイクらしさを失うことなく、環境基準をクリアすることに成功。好調なトライアンフのリリースを、さらに後押しする存在になるはずだ。

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【ボンネビルT120】
ハイスペックになったブレンボのキャリパー、切り替え式トラクションコントロール、ライディングモード、クルーズコントロールを装備するボンネビルシリーズのアイコン的存在。
エンジン:1200cc水冷並列2気筒
最高出力:80PS/6550rpm 最大トルク:105Nm/3500rpm
車重:237kg シート高:790mm

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【ボンネビルT120ブラック】
エンジンの他、ミラーやウインカー、エキゾーストパイプなどもブラックで塗装。シートにはエンボス加工によるロゴが配されている。
エンジン:1200cc水冷並列2気筒
最高出力:80PS/6550rpm 最大トルク:105Nm/3500rpm
車重:237kg シート高:790mm

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【ボンネビルT100】
2000rpm~7000rpmの広範囲で最大トルクの80%を発揮するフレキシブルなエンジンが魅力。電子デバイスには、ABSとトラクションコントロールを装備する。
エンジン:900cc水冷並列2気筒
最高出力:65PS/6550rpm 最大トルク:80Nm/3750rpm
車重:229kg シート高:790mm

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【ストリートツイン】
軽量車体と低シートが生み出す扱いやすさによって、多くのライダーが支持。新設計されたシートやホイールに加え、アルミパーツの質感向上など、きめ細かく改良されている。
エンジン:900cc水冷並列2気筒
最高出力:65PS/7500rpm 最大トルク:80Nm/3800rpm
車重:217kg シート高:765mm

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【ストリートツイン ゴールドラインリミテッドエディション】
職人が一台一台手描きしたゴールドのラインが印象的なモデル。ピンストライプが施されたマシニングホイールもこのモデルの専用アイテムだ。
エンジン:900cc水冷並列2気筒
最高出力:65PS/7500rpm 最大トルク:80Nm/3800rpm
車重:217kg シート高:765mm

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【ボンネビルスピードマスター】
中速域が強化された専用チューンのエンジンを搭載。レインとロードの2パターンのライディングモード、オンとオフが選択できるトラクションコントロールによって快適性と安全性が確保されている。パッセンジャーシートは取り外すことも可能だ。
エンジン:1200cc水冷並列2気筒
最高出力:78PS/6100rpm 最大トルク:106Nm/4000rpm
車重:264kg シート高:705mm

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【ボンネビルボバー】
燃料タンク容量は、従来モデルの9リットルから12リットルに大型化。燃費の向上も手伝って、航続距離は33%も伸びている。690mmのシート高はシリーズ中、最も低く、足つき性は抜群だ。
エンジン:1200cc水冷並列2気筒
最高出力:78PS/6100rpm 最大トルク:106Nm/4000rpm
車重:252kg シート高:690~700mm

ライター プロフィール
伊丹 孝裕
2輪専門誌の編集長を経て、モータージャーナリストとして独立。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTや鈴鹿8耐、パイクスピークといった国内外のレースに参戦してきた。

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