VIRGIN TRIUMPH | トライアンフが新型「SPEED TRIPLE 1200 RS」を発表! フルモデルチェンジで革新の走りを手に入れた‼ トピックス

トライアンフが新型「SPEED TRIPLE 1200 RS」を発表! フルモデルチェンジで革新の走りを手に入れた‼

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トライアンフ史上、最高のパワーと俊敏なハンドリングで3気筒の頂点へ君臨

トライアンフのスポーツネイキッド「スピードトリプルRS」がフルモデルチェンジを受け、車名も新たに「スピードトリプル1200RS」として発表された。日本への導入は今春が予定され、価格は199万9000円(税込)に決定している。

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初代スピードトリプルは1994年に登場した。この時は比較的オーソドックスなスタイルだったが、モデルチェンジを繰り返しながら先鋭化。大きく突き出た2灯ヘッドライトとビートの効いた3気筒独特のエキゾーストノートをアイデンティティとし、多くのファンを魅了。ストリートファイターと呼ばれるジャンルを牽引してきた。

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エンジンの排気量は855ccから始まり、955cc、1050ccと徐々に拡大。直近のモデル「スピードトリプルRS」(2018年)の最高出力は150PSに達し、212kgの車体に力強い加速力を与えていた。

今回のモデルチェンジで注目すべきは、そのエンジンだ。排気量が1160ccになったこともトピックだが、最高出力が180PSまで上昇。実に30PSもパワーアップし、それでいて1050ccのユニットに対して7kgも軽量化されたというから驚く。ここだけでまったくの別モノである。

もちろん、そのパワーを野放しにしていない。6軸のIMU(慣性測定装置)が搭載され、車体のバンク角や加速度に応じてトラクションコントロールをきめ細かく制御。ウィリーコントロールやコーナリングABSとの連携も図られ、走行中のスタビリティが最大限確保されている。

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それらを統括するライディングモードには、レイン/ロード/スポーツ/トラック/ライダーの5パターンを用意。スロットルレスポンスやパワー(レインを選ぶと100PSに制限される)も含め、好みのキャラクターに仕立てることができる。

エンジンを搭載するアルミ鋳造フレームも新しく開発されたものだ。重量配分がより前方、より下方になるように最適化され、従来比で17%の軽量化に成功。そこに締結されるスイングアームとシートレールも新設計である。

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外観上、歴代のスピードトリプルと印象が異なるのがマフラーの取り回しとデザインだ。2005年、4代目へと進化した時からアップタイプの2本出しが定着していたが、今作は右1本出しのロータイプに様変わりし、低重心化と軽量化が推し進められることになった。かつてストリートトリプルも同様の変更を受け、ハンドリングが激変したことがある。より俊敏になったことを考えると、この新型スピードトリプルも期待していいだろう。

利便性や装備面も充実している。イグニッション、ハンドルロック、燃料タンクキャップを一括管理するフルキーレスシステムをトライアンフとして初めて採用。クルーズコントロール、クイックシフター、スマホと連携してナビの表示や通話が可能になるMyTriumphコネクティビティシステムを標準装備し、スポーツ性と同時にユーティリティが格段に向上している。

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よりパワフルに(+30HP)、より軽くなり(-10kg)、ライダーとの一体感に注力された渾身のニューモデルが、この新型スピードトリプル1200RSだ。ここまで手が加えられながら、価格アップは5万500円に留められていることは評価されるべきだろう。日本への上陸を楽しみに待ちたい。

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【新型SPEED TRIPLE 1200 RS】 サファイアブラック

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【新型SPEED TRIPLE 1200 RS】 マットシルバーアイス

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特徴的な2灯ヘッドライトを踏襲しつつ、デザインを一新。よりアグレッシブな顔つきになった。このヘッドライトを含め、灯火類はすべてLED化されている。

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メーターは視認性に優れる5インチのTFTフルカラーディスプレイを採用する。MyTriumphコネクティビティを起動させることによって、ナビの表示、通話、GoProの操作などが可能になる。

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スイッチボックスの内部には、琥珀色のLEDバックライトを内蔵。夜間の視認性と上質さが向上している。

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ブレンボのラジアルポンプマスターシリンダーを装備。ブレーキレバーはその位置だけでなく、レバーレシオの変更も可能だ。これを純正採用しているメーカーは少ない。

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カーボン製のフロントフェンダーを標準装備。軽量化のみならず、高い質感に貢献している。

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フロントフォークはオーリンズのφ43mmNIX30倒立フォーク。120mmのトラベル量を持ち、プリロード、伸び側ダンパー、圧側ダンパーのセッティングが可能なフルアジャスタブルとなる。

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リアサスペンションもオーリンズのフルアジャスタブル。ツインチューブタイプのTTX36を標準装備し、トラベル量は120mm。

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ブレーキはブレンボのラジアルマウントモノブロックキャリパー・Stylemaを新採用。Φ320mmのディスクが組み合わせられている。

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水冷3気筒エンジンは、完全新設計の1160cc。パワーが30PS、トルクが8Nm増大している。レッドゾーンは650rpm引き上げられ、レブリミットは11150rpmで作動。従来から定評のある低中回転の力強さを保ったまま、高回転まで伸びる特性が与えられている。クラッチとギヤボックスも刷新され、精度の高いシフトチェンジが可能だ。

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従来モデルでは見送られていたクイックシフターが標準装備になった。ギヤのアップ&ダウンに対応し、スポーツ性の向上と疲労軽減を両立する。

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ホイールは新デザインのアルミ鋳造タイプ。そこにメッツラーのハイグリップタイヤ・RACETEC RRを装着する。マフラーの取り回しは大きく変更され、右1本出しになった。

※スペックはすべて本国仕様

ライター プロフィール
伊丹 孝裕
2輪専門誌の編集長を経て、モータージャーナリストとして独立。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTや鈴鹿8耐、パイクスピークといった国内外のレースに参戦してきた。

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