トライアンフ スピードマスター
- 掲載日/2011年07月19日
- 文/青木タカオ

TRIUMPH Speedmaster
ホットロッドのエッセンスを採り入れた
マッシブでスピード感のあるミドルクーザー
キャストホイールやフラットバーなど、ホットロッドのエッセンスを採り入れたマッシブでスピード感のあるミドルクルーザーがトライアンフのスピードマスターです。
鋼管製クレードルフレームに搭載されるエンジンは865ccの空冷並列2気筒。トライアンフの象徴ともいえるパラレルツインで、世界中のカスタムビルダーたちが好むクラシックな構成です。整然と刻まれる冷却フィンを持つDOHC4バルブエンジンは主張を控えブラックアウトされていますが、60年代の英国車がそうであったように左右対称にならんだシリンダーから同じようにエキゾーストパイプが伸び、地面と並行に真っ直ぐ後方へ伸びています。
デビューは2003年でしたが、当初は790ccの排気量で登場。2004年に現在と同じ865ccになりましたが、2011年モデルよりインジェクション化されています。足まわりも2011年モデルでフロント18インチから19インチに大径化。シート高は20mmダウン(690mm)され、足つき性が向上されました。さらにステップ位置を移動、ハンドルバーの変更、フォークガードの廃止、フロントブレーキディスクのシングル化などの変更も行なわれています。
最新モデルの燃料供給器を見ると、そのボディはまるで前時代的なキャブレター。おや、どうして!? と思ってしまいますが、これはインジェクションユニットを覆うカバーで、伝統的なキャブレターのルックスを現代でも守り通そうというトライアンフの意地によるもの。チョークレバーに模したスターターレバーを備えるなど、徹底したこだわりようです。
もちろんこれは意味のあるレバーで、冷間時の始動に役立ちます。このキャブレターを模したインジェクションカバーは並列2気筒エンジンを搭載した排気量865ccのモデルにだけ採用されており、トライアンフ伝統のパラレルツインエンジンの造形美を後押しすることに貢献しています。
- ● 余分を排したホットロッドスタイル
- ● ブラックアウトされたバーチカルツインエンジン
- ● キャブレターを模したインジェクションカバー
トライアンフ スピードマスター のライバルはこれだ!
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ハーレーダビッドソン
XL1200Xハーレーがこれまで歩んできた100年以上におよぶ歴史を紐解き、古き良き時代と現代のモダンテイストを見事に融合させたスタイリングの完成度は圧倒的。
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ハーレーダビッドソン
XL883Nマットなデザインで統一されたスタイリングが大きな魅力のモデル。オーナーに乗り方を提案する頑固な乗り味も見逃せない。
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ホンダ
シャドウファントム750ボディ全体にブラックの塗装を施すことで、ワイルドで躍動感あふれるスタイリングを実現。タンクはもちろん、エンジンやサスペンション、ハンドル、レバーホルダーなどの細部に至るまで黒に統一。
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