VIRGIN TRIUMPH | トライアンフ ボンネビルT100 試乗インプレッション

トラインフ ボンネビルT100の画像
TRIUMPH BONNEVILE T100

トライアンフ ボンネビルT100

オートバイらしさを感じさせてくれる
伝統あるBonnevilleの名を冠したモデル

旧くからバイクに乗るライダーで、トライアンフと聞くと特別な思いに駆られる人は少なくないだろう。かつて国産メーカーが海外メーカーを追いかけていた時代、トライアンフは特別な存在として輝きを放っていた。その中でも特別なモデル、それが「Bonneville」という存在だった。現在ラインナップに並ぶBonnevilleの名を冠するモデルは当時のモノと同じではないけれど、旧Bonnevilleの名を受け継ぐにふさわしい風格とフィーリングを持っている。21世紀に甦ったモダンクラシックBonnevilleの魅力について、これからご紹介しよう。

トライアンフ ボンネビルT100 試乗インプレッション

トライアンフ ボンネビルT100 写真
トライアンフ ボンネビルT100 写真
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ビギナーには乗りやすく
ベテランには懐かしさを覚えさせてくれる

「今一番気になるバイクとは?」と聞かれれば「トライアンフ。それもモダンクラシックのモデル」と私は答えるだろう。シングルからマルチまで、求めればどんなバイクでも手に入る現代でBonnevilleのようなスタイルのバイクは少ない。確かにそのスタイルからは旧さを感じてしまうかもしれない。しかし、見れば見るほどオートバイらしいスタイルに思えてくる何かを持っている。単純な回顧主義であればヴィンテージモデルに飛びつけばいいものの「ヴィンテージこそすべて」という考え方には少しひっかかりを感じてしまう私。伝統的なスタイルでありながら「現代のトライアンフはどんな面白さを感じさせてくれるのか」非常に楽しみな試乗となった。

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今回、兵庫県の「トライアンフ神戸イースト」からお借りしたのはBonneville T100。跨ってエンジンに火を入れる前にじっくりと周りと眺めてしまう魅力を感じてしまう。「もう少し眺めてから乗ればいいじゃないか」と車両全体の美しさに見とれてしまった。見とれてしまうのは、英国車の代名詞となっているバーチカルツインエンジンの美しさだけではない。シンプルながら美しいRを描くシート、前からヘッドライト周りを見た際のオートバイ然としたその造形。自己主張が強いパーツはないけれど、すべてが組み上げられて感じるこの美しさはいったい何なのだろう。自己主張が強い現代の中で、上品な美しさが光るBonneville T100が逆に眩しく見えてきた。

いざ跨って気づいたのは何も違和感のないポジション。手を伸ばせばそこにハンドルがあり、足を下ろせばそこにステップがある。ベテランライダーもビギナーもどう乗ればいいのか、考えずとも全てはそこに用意されている。前傾姿勢で乗るバイクでもなければ、クルーザーのように足を放り出して乗るバイクでもない。ニュートラルなポジションに少々驚きを覚えた。「ひょっとして予想以上にスゴイバイクなのかも」そんな予感に心が震えそうになる。セルをONにし、いざ走り出してみれば…予感は的中。これは「楽しいバイクだ」。トライアンフのバーチカルツインに大きすぎる幻想を抱いて試乗したとすれば、その期待は裏切られるかもしれない。V-TWINエンジンほどのいわゆる“鼓動”は感じられない。しかし、スロットルを回せば回すほどスムーズに力強く加速していくエンジンは素直で、乗り手の思うがままに加減速を行ってくれる。体重を預けるシンプルなシートはしっかりと体を支えてくれ、急にスピードを上げたとしても何の不安も感じない。周りの景色を楽しみながら、余裕を持って走ることができた。では高速ではどうか。風を遮る装備が何もないスタイルなので、風は常に体を打ってくる。しかし、これもバイクの楽しみの1つ。少々飛ばしてもエンジンやハンドルに不安を感じないので、高速走行も存分に楽しめる。コーナーも素直に曲がってくれるので、どんな状況でも走りを楽しんでしまった。

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しばらく走りながらBonneville T100の魅力を考えていて気づいたことが1つ。「人間に近い」バイクなんだな、と。エンジンもその他の各部も、最新のモデルと比べると見劣りがするかもしれない。けれど、純粋にバイクを楽しみたい人には必要十分。むしろ自分の技量に合わせて操作できることに安心感を覚えられる。あらゆるモノが先へ先へと進むこの世の中で、こんなバイクを作ってくれるメーカーがあることが素直に嬉しい。ビギナーに乗りやすく、ベテランに懐かしさを覚えさせてくれるバイク。Bonneville T100とはそんなバイクだ。トライアンフが打ち出す「モダンクラシック」というジャンル、試乗してみて納得の楽しさに思わず頬が緩んでしまう。

トライアンフ ボンネビルT100 特徴

必要にして充分な装備
何の不安も感じることはない

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空冷のバーチカルツイン。今どき珍しいこのエンジンは特別にパワフルなものではない。しかし、排気量は865ccもある。2000ccを越えるエンジンが(トライアンフのラインナップの中にも)あるが、ストリートを楽しむためには865ccもあれば過不足はない。ストリートもハイウェイをも駆け抜けるに充分で扱いやすいパワーを持つ、大型としては中途半端なこの排気量はひょっとして一番バランスがいいのかもしれない。前後シングルディスクのブレーキは少々の急ブレーキでも不安はない。シンプルでいて必要充分。すべての装備がバランスよくまとまっていることに好感を覚える。嬉しいのがブレーキレバーとクラッチレバーの調整機能だ。乗り手の手に合わせ、レバーを近くも遠くも調整できる。輸入車のレバーだと大きな手に合わせ作られていることもあるが、乗り手にベストフィットな位置にレバーを調整できるなんて、さすがは英国紳士の国が生んだモーターサイクルだな、と感じさせられた。

トライアンフ ボンネビルT100 の詳細写真

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伝統のバーチカルツインエンジン

トライアンフの代名詞のバーチカルツインエンジン。どの角度から見ても造形美を感じさせるエンジンは長く眺めていても飽きることはない。扱いやすいパワーと信頼性を合わせ持ち、エンジンフィーリングも魅力的。
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シンプルで美しいRを描くシート

デザインの素晴らしさだけではなく、跨って快適な作り込みが丁寧なシート。ストリートからロングツーリングまでオールマイティにこなしてくれるクッションの良さが嬉しい。足着きもよく、何の不満も感じることはない。
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左右2本出しの純正マフラー

左右対象に伸びる純正マフラー。エンジンに沿ってRを描くエギゾーストパイプとリアのマフラーの造形はトライアンフの定番。純正マフラーとは思えない、上品でありながら迫力のあるサウンドも魅力的。
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クラシカルなタイヤ周り

クラシカルさの演出には欠かせないスポークホイールと深くタイヤを覆うフェンダー。フロント19インチ、リア17インチのホイールサイズもクラシカルさを醸し出すポイント。それでいてハンドリングも良好なのが嬉しい。

SPECIFICATIONS – TRIUMPH BONNEVILE T100

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価格(消費税込み) = 122万8,500円

2000年に復活したBonnevilleの名を冠するモデル。Bonneville T100はスタンダードのBonnevilleの上級モデルの位置づけにあり、バイクの楽しさの原点を感じさせてくれる。

  • ■エンジン = 空冷DOHC並列2気筒360°クランク 865cc
  • ■最高出力 = 67ps/7,200rpm
  • ■最大トルク = 71nm/6,000rpm

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