VIRGIN TRIUMPH | トライアンフのニューモデル「ボンネビル ボバー ブラック」を最速でインプレッション 試乗インプレッション

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TRIUMPH BONNEVILLE BOBBER BLACK

トライアンフのニューモデル「ボンネビル ボバー ブラック」を最速でインプレッション

よりカスタムテイストを漂わせる
ハードブラックモデルが登場

新設計のリジッド型フレームを備えたトライアンフ・モダンクラシックの新機軸「ボンネビルボバー」にニューフェイスが加わった。その名も「ボンネビル ボバー ブラック」(以下 BBB)。ネーミングだけ見れば「ただボディを黒くしただけか」と思いがちだが、実はそれにとどまらない仕様変更がいくつかあるモデルなのだ。従来のボンネビルボバーとの違いを打ち出しつつ、新しいキャラクターを見せつけてくるBBBの本質に迫ってみよう。

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 特徴

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

カラーリング以上の
個性を強めたモデル

「ボバーとはなんぞや?」という読者諸兄にわかりやすく解説しよう。「短い」という意味を持つボバーとは、チョッパーやレーサー、スクランブラーといったバイクカスタムのスタイルのひとつで、原点は1940年代のアメリカにある。当時リアサスペンションという発想がなかったことから、リアショックそのものを持たないリジッドフレームがバイクの基本骨格とされ、それらモデルをベースにストリートでのシグナルレースやダートトラックレース用にフロントフェンダーを取り払うなどソリッドに仕上げたスタイルを「ボバー」と呼んだ。

現代のカスタムシーンにおいても「ボバー」は人気あるスタイルのひとつで、この1940年代当時のビンテージレーサーを模したカスタムバイクは日本のみならず、アメリカやヨーロッパでもさまざまなタイプのモデルがシーンを賑わせている。ボンネビルボバーは、まさにそんな白熱するシーンの申し子として送り出されたモデルなのだ。

このBBBと、ベースモデルであるボンネビルボバーの違いは何か? それはネーミングにもある通り、フルブラックでまとめられたボディである。それも、黒くないところを探す方が難しいとさえ思えるほど徹底しているのだ。

エンジンはもちろん、タンク、フェンダー、オイルタンクもブラックアウト。さらにはエキゾーストやホイールのリムまで真っ黒だ。フロントフォークを見ても、トップ & アンダーブリッジはもとより、フォークブーツまで履いているから全体がブラックにさえ見えてしまう。BBBの名に恥じない徹底ぶりと言えよう。

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

そして、ボンネビルボバーとの違いはフロント周りに集約されている。そう、19インチだったフロントホイールは16インチ化され、フォーク径も41mmから47mmへ一気に剛性アップ。さらにシングルだったブレーキもダブル化されるなど、フットワークが大幅にパワーアップした。そしてタイヤはカスタムシーンで人気のブランド「AVON」(エイボン)社のCOBRAというモデルだ。

今回初採用となる5インチヘッドライトはもちろんLED仕様で、ボンネビルボバーにも換装可能だ。「ロード」と「レイン」の2タイプのライディングモードはボンネビルボバーと同じ設定で、ここにロングツーリングを快適にするクルーズコントロールボタンが追加された。ライドバイワイヤー、切り替え式のトラクションコントロールも装備済みである。

そんな充実の装備を誇るBBBの心臓となるのが、今やトライアンフのモデンクラシックモデルの根幹でもある水冷並列2気筒 SOHC 8バルブエンジンだ。ボンネビルT120やスラクストンにも搭載される排気量1,200ccのエンジンで、バーチカルツインはトライアンフのアイデンティティだ。水冷エンジンに不可欠なラジエターも最小限のサイズに収められるなど、ビジュアルに対する配慮も欠かない。

……と、ただのブラックアウトモデルにとどまらない仕様変更がなされたBBB。試乗前から好奇心が止まらない同モデル、それでは実際のインプレッションへと進んでいこう。

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 試乗インプレッション

ベースモデルとは異なるキャラ
軽快にストリートを駆け抜ける

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

このBBBをお借りする際、ちょうどボンネビルボバーと横並びになっていたこともあって、2モデルを見比べる幸運に恵まれた。やはりBBBの方がロースタイルになっている印象だが、実際の数値を見比べるとシート高はともに690mmとある。フロントホイール径が小さくなったことは、足つきにあまり影響を与えていないようだ。

スペック表を見比べてみても、ホイールベースなどもボンネビルボバーと同じで、むしろBBBが若干軽くなっている(ボンネビルボバーの243kgに対して、BBBは237.5kg)。どちらかと言うと性能よりビジュアルで選ぶ人が多いボバーシリーズ、好みが分かれるところだが「追加装備が多い」のに「軽い」は大きなアドバンテージと言えよう。

237.5kgという重量だが、世界に数多存在するモデルと比べても、決して軽い部類とは言い難い。しかし、実際にまたがって車体を引き起こしてみても、その重量で安定感を崩すことなどない。理由は明白で、新型リジッド風フレームを骨格とするロー & ロングスタイルにまとまっていることから、重心が低く保たれているのだ。おかげで引き起こしは難なく対応できる。

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

走り出しは快調そのもの。何度か体感したことがあるトライアンフの水冷バーチカルツインエンジンはレスポンシブルでありながら、ツインエンジン特有の心地よい鼓動感も味わわせてくれる。水冷化によって鼓動感が消えるのでは?という囁きも杞憂だったと思わされた、近代トライアンフの最高傑作とも言えるエンジンを楽しむ。

本モデルに試乗する前に懸念していたのは、フロント周りの重たさだ。ベースモデルであるボンネビルボバーと比べ、フォーク径のアップにダブルディスクブレーキ仕様と、重量アップは避けられず、コントロールに難が出るのでは?という先入観を抱いていた。実際の車重がボンネビルボバーよりも軽いという点からも、「軽くなっているのはフロントより後ろ側だけで、余計にフロントの重さが際立つのでは?」と考えていたのだ。

結論から言うと、こちらも杞憂であった。確かにダブルディスク化に伴う重量アップはしているが、高剛性47mmフロントフォークのしなやかな動きがその重量をしっかりカバーし、ストッピングパワーの向上というメリットを最大限に引き出していたのだ。ローダウンモデルなだけに、あまりフロントブレーキに頼らず、リアブレーキ(フットブレーキ)を主に使ってのコントロールを心がけてはいるが、ハンドリングに妙なクセを覚えることはなく、ここぞでのストッピングパワーをしっかり発揮してくれる点に好感すら抱いたほどだ。

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック 写真

ハイウェイライドにおけるクルージングも快適。特にオートクルーズコントロールが備わっているのは、ボンネビルボバーを大きく引き離すほどの強みであると言える。高速道路上の大きな窪みに陥った際、その衝撃の大きさを吸収しきれずに大きな反動を引き起こすこともある最新リジッド型フレームだが、それはどんなフレームでも起こりうること。シティライドを含めた滑らかな舗装路を走る分には過不足なく、パフォーマンスは及第点と言っていい。むしろ排気量1,200ccのバーチカルツインエンジンの性能を余すことなく楽しむなら、ハイウェイライドをぜひとも楽しんでもらいたいところ。

他のモデルに比べて太いタイヤを履いていることから、確かに細身タイヤのボンネビルボバーに比べてコーナリングはもっさりした感じを受ける。だが、しっかりとしたパフォーマンスアップが図られたフットワークのおかげで「曲がりにくい」という印象は皆無。むしろ「気にするぐらいなら、BBBを選ばない方がいい」とさえ思う。

ここまでボバースタイルに振り切ったBBBなのだ、選ぶからにはそのスタイリングとシチュエーションを存分に味わうことをオススメしたい。

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トライアンフ ボンネビル ボバー ブラック の詳細写真

トライアンフ ボンネビル ボバー ブラックの画像
トライアンフの代名詞ともなった排気量1,200ccの水冷並列2気筒 SOHC 8バルブのバーチカルツインエンジンをフルブラックに。
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モダンクラシックモデルにオプションとして取り付けられる5インチ LED ヘッドライトが標準装備。
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ボンネビルボバーの41mmフォークを47mm化。トップ & アンダーブリッジのブラックアウトにフォークブーツを加えてより黒を強調する。
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リムも黒くされた16インチスポークホイールとAVON COBRAタイヤという組み合わせはBBBの特徴のひとつ。さらにブレーキもダブルディスク仕様に。
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一文字型のドラッグバーもブラックアウト。スイッチボックス左側にはオートクルーズコントロールのスイッチが配された。
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マウント角度を調整できるクラシックなラウンドスピードメーターはデジタルとアナログの組み合わせ。
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容量9リットルのフューエルタンクもブラック一色とエンブレムのみというシンプルな仕上げに。カラーリングはジェットブラックとマットジェットブラックという徹底ぶり。
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リジッド型フレームの形状に合わせたサドルシートは、ライディング時のライダーの体をしっかりホールドしてくれるデザインにもなっている。
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トライアンフのボンネビルボバーシリーズに採用されている新設計のリジッド型フレーム。16インチ・リアタイヤの形状に合わせたチョップドフェンダーがカスタム色を一層強める。
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シート下には本フレームを支えるモノショックが隠れている。ノーマル仕様でも十分な性能を発揮するが、ここをグレードアップするだけでより快適性が増すだろう。
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エキゾーストまでブラック仕様となったスラッシュカットマフラー。キャブトンマフラーがスタンダートなトライアンフ・モダンクラシックモデルの中でも異彩を放つ。
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ステップ位置は、跨った際にちょうど足を下ろした位置に来るミッドコントロール仕様に。しっかりと踏ん張れるのでコーナリングもスムーズだ。
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バッテリーはもちろん、プライマリーカバーまで黒一色に。BBBの名にふさわしいカラーリングでまとめられている。

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