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欧州の草レースシーンを象徴する2018Glemseck101(グレムセック・ワンオーワン)レポート

  • 掲載日/2018年11月06日
  • 取材協力/Glemseck101
    取材・写真・文/河野 正士
欧州の草レースシーンを象徴する2018Glemseck101(グレムセック・ワンオーワン)レポートの画像
Glemseck101に組み込まれた、カスタムバイクによる欧州スプリント選手権「Sultans of Sprint/ソルタンス・オブ・スプリント」のファクトリー・クラスに参戦したスラクストンRベースのマシン。優勝を果たした後はトライアンフブースに展示されていた。

トライアンフ・ジャーマニーも参戦
シンプルだからこそ盛り上がる 1/8マイル・スプリントレース

ここ数年、Glemseck101/グレムセック・ワンオーワンに力を入れているトライアンフ。それは水冷バーチカルツイン・エンジンを搭載した新生ボンネビルがデビューした頃とリンクする。欧州のカスタムシーンのなかで、空油冷のバーチカルツイン・エンジンを抱くボンネビル・シリーズや水冷3気筒エンジンを搭載したトライデントなど、いわゆる“ヒンクレー”トライアンフ初期のモデルは独自の存在感を放ち多くのファンを抱えていた。新生ボンネビル・シリーズは、そんな既存ファンはもちろん、新たなファンを獲得することができる要素を秘めた戦略車であり、トライアンフがチカラを入れるのも頷ける。

同時に2019年から、トライアンフはロードレース世界選手権/Moto2クラスへのエンジン供給が始まり、ブランドイメージの拡大とともにスポーツバイクイメージが強まる。そのタイミングに合わせるようにカスタムシーンでのブランドバリューが高まれば、世界の二輪市場におけるトライアンフのシェアは大きく拡大するに違いない。

ここGlemseck101は、昨年からスタートしたカスタムバイクによる欧州スプリント選手権「Sultans of Sprint/ソルタンス・オブ・スプリント」の第3戦も組み込まれており、トライアンフはそこにファクトリー仕様のスーパーチャージャーを装着した2台のマシンを投入している。その事実だけでも、トライアンフの本気度が伺える。

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トライアンフブースでは新型の水冷バーチカルツイン・エンジンを抱くボンネビル・シリーズを展示するとともにカスタムバイクや純正オプションパーツ装着車両を展示し、カスタムにおける機能拡張性を積極的にアピールしていた。

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トライアンフ本社のエンジニアがエンジンチューニングを、ドイツのメロー・モーターサイクルが車体周りのチューニングやボディデザインを担当。ロータックス製のスーパーチャージャーを搭載するとともに、ECUやインジェクションシステムをアップグレード。熱対策なども行われている。またスイングアームを延長。カウル類はアルミ材から叩き出されている。ファクトリー・クラスで優勝を果たし、チーム全員で喜びを分かち合っていた。

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こちらはトライアンフが持ち込んだボバー・ベースのカスタムマシン。上記のメロー・モーターサイクルとのコラボマシンにも採用されていたロータックス製のスーパーチャージャーを装着している。
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フランスのFCRレーシングからエントリーした2006年型ボンネビル・ベースのマシン。アルミブロックから削り出したスペシャル・シリンダーにニトロシステムをセットアップ。スタンダードのフレームをベースにロングスイングアームも採用する。

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年式などは不明だが、ハードテイルの採用や乾式クラッチ化など、細部までしっかりと手が入っている。

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カスタムバイクによる欧州スプリント選手権「Sultans of Sprint」は、レーストラックに入場する際、サポートスタッフたちが仮装するなどして会場を盛り上げる。この2人はメロー・モーターサイクルのサポーターだ。

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Glemseckの代名詞とも言える、フラッグガールによるスタート進行。対戦者を分ける不安定な藁ブロックの上で、小さなカラダのローラ・エヴァが飛び跳ねながらフラッグを振りまくる。

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トライアンフと同じイギリス生まれのヘルメットブランド/HEDON(ヘドン)。カスタムシーンに積極的アプローチしているブランドのひとつだ。今回もブースを出展するとともに、レースにも参加していた。
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JAWAエンジンを搭載していたビンテージ・スピードウェイレーサーもレースに参戦。
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バイク用バッグのブランド、SWモーテックもブースを出展。人気のネオクラシックモデルにフィットする、レザーやコットンを使った振り分けバッグなどを多数展開し、人気を博している。SWモーテックもカスタムシーンに積極的にアプローチするブランドのひとつ。
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今年は小排気量クラスが新たに追加された。カスタムの自由度が高く、ユニークなマシンが多数エントリーされていたが、降雨によりレースは中止となった。
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モトグッツィのエンジンを改造したビールサーバーを持ち込んだのは、ドイツのモトグッツィ・スペシャリスト/ラジカルグッツィ。

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