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新型ボンネビルT100 長期インプレ vol.03【キャンプ&オフロード編】

バッグを積んでキャンプツーリングに出かけてみた!

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

ツーリング雑誌『アウトライダー』の編集部員でもある筆者は、バイクを選ぶとき、ロングツーリングに出られるかということをまず気にする。長距離を走っても疲れないこと、そして荷物がしっかり積めるかということをバイクに求める。今回はボンネビルT100の積載性と、積載した際の走行に触れてみたい。

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さっそくボンネビルT100にコンパクトなキャンプ装備を入れたバッグを積んでみた。積みやすさでいえば、「中の上」といった感じだ。最近はリアシートが小さいスポーツネイキッドが増えているが、このバイクは昔からスタイリングを大きく変えていないため、とてもスタンダードだ。アドベンチャーモデルなどキャリアが付いているバイクには劣るが、充分に積載できるスペースが備わっている。

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シート形状は、前後一体式のフラットなもの。これがいい。セパレートシートはリアシートが小さい場合が多く積みにくい。それにリアシートにぴったり積まないと荷物が安定しない。それとは逆に一体式のシートなら、荷物が多少大きくても、ライダーが座る部分を前目にすれば対応できる。

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今回はシンプルなダッフルバッグをストレッチコードを使って積載した。筆者が所有する2005年式のボンネビルT100と同じく、荷掛けフックはない。けれど写真のようにシートのへりを利用すれば、どこにでも掛けられる。ちなみにボンネビルT120にはグラブレールが標準装備されていてより積みやすい。T100にもオプションパーツで同じものを装着すればより積載能力がアップし、見た目もクラシカルになるだろう。

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バッグを積むとこうなった。ストレッチコードを4本使って、クロスと平行にかけると荷物が安定する。バイク用のリアバッグを使うのももちろんありだ。その場合はストラップをリアウインカーの付け根や、リアサスペンションの根元に装着できるだろう。昔ながらのシンプルな造形のため、やりようはいくらでもある。これが積載のしやすさが中の上といった所以だ。

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後ろから見るとこんな感じ。これは防水素材のバッグだが、帆布素材のものもこのバイクには似合うだろう。軍モノのダッフルバッグなどをつければかっこよくなると思う。荷掛けフックがないため、コードのテンションが低いと左右にずれて脱落の原因になりかねない。荷物に対してちょうどいい長さのコードを使おう。ストレッチコードはホームセンターや、登山用品店などで販売されている。一本300円程度。このくらいのサイズの荷物なら50cm程度の長さのコードがおすすめだ。

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リアシートに載せきれる荷物なら、ふたり乗りをするのと同じなので、ライダーはまったく気にすることなく走行できる。荷物の重さは、今回10kgほどだったが、この程度の重さなら普通にツーリングできるだろう。むしろ790ccの空冷モデルに普段乗る筆者は、荷物を積んでいたほうが若干加速が抑えられて安心するくらいだった。この新型は900ccもあり、なにより初速が速い。荷物を積んだときは目を三角にして攻めるような気分にもならないので、ちょうどいいと思った。

ちょっとしたオフロードも走れる!

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

キャンプ場というのはたいてい砂利道だったり草地だったり、数百メートルから数キロは未舗装路を走らなくてはならない。そんなときフルパッキングのスポーツモデルだと億劫だ。ボンネビルT100は、ニュートラルなポジションでオンロードバイクの中では比較的走りやすい。それにこの新型にはABSはもちろん、トラクションコントロールが備わっている。実際に今回、砂地と林道を走ったのだが、このトラコンが実にありがたかった。大きめの石に乗り上げたとき、普段ならヤバイと思う瞬間も、くくっとクリッピングして普通に走っていける。ウエットな路面で滑りかけたときもあったが、やはりトラコンが介入しなんら危ないことはなかった。これからの時代、ABSと同様クラシックなテイストのバイクにもトラコンはどんどん備わっていくのだろう。一度トラコンに慣れてしまうと、もとには戻りたくない気もする。

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前輪は18インチ(100/90-18)、スポークホイールでショックを吸収しやすいため、軽いオフロードなら走れないこともなく、オンロードでもキャストホイールのストリートツインと比べると長距離で快適だった。もうちょっと溝の深いタイヤを履けばスクランブラー仕様にもなりそうだ。

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後輪は17インチ(150/70 R17)。スポーツバイクのスタンダードは前後ともに17インチということが多い。ボンネビルT100は前輪が18インチで前後スポークなので、クイックネスさは劣ってしまうが、普通にワインディングを走ったりするにはなんら不安はない。走りを追求するならスポーツモデルを選べばいいし、それよりもこのバイクはオートバイ然としたテイストがやはり魅力なのだ。

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フロントサスペンションは、KYB製8(41mm径カートリッジフォーク、トラベル量120mm)。ものすごくショックを吸収してくれるというわけではないけれど、硬くて跳ねるというわけでもない。いたってスタンダードだ。フォークブーツも標準装備されている。

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リアサスペンションはKYB製ツインショック(プリロード調整機能、リアホイールトラベル量120mm)。スポーツモデルのモノサスに比べると、やや不満があるが、やっぱりボンネビルT100にはツインショックがよく似合う。林道などを走る場合、リアが跳ねて暴れてしまう分はトラコンでカバーしてくれるので、前モデルに比べたらずいぶんオフロードも走れるようになっている。

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というわけで無事キャンプ場へ到着した。今回訪れたのは山梨県道志村にある「道志の森キャンプ場」。ここは山の中にあり、走りやすい林道が延びている。オフロードバイクならもちろん楽しいが、オンロードバイクでもちょっとオフ遊びがしたいと思ったときにおすすめだ。

新型ボンネビルT100 長期インプレの画像

ちなみにキャンプツーリングでとくに役立つ機能がボンネビルT100には備わっている。シート下に標準装備されたUSB電源ソケットだ。電源が取れないキャンプでは日中の走行でスマホなどを充電しておくといいだろう。端子がUSBなのでケーブル一本あれば、即充電できる。

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さて、今回はキャンプツーリングに出かけてみた。積載したり、ちょっとしたオフを走ったりと、より実用的な使い方をしたが、ボンネビルT100はあらゆる状況を無難に対応してくれるのが、やっぱりありがたい。そしてどんなシチュエーションでも景色に馴染み、スタイリングが美しいというのが最大の魅力かもしれない。一台のオートバイと長く付き合いたいと思う人にはビギナー、ベテランを問わずおすすめしたい一台である。

プロフィール
西野 鉄兵
ツーリングマガジン『アウトライダー』編集部のデスク。大学生だった2007年にアルバイトで飛び込んで以来、長きにわたって雑誌やWEBの編集に携わっている。バイクの使い方はもっぱらツーリングで、全都道府県と海外数カ国での走行経験あり。普段の愛車は、2005年式のトライアンフ ボンネビルT100。

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