VIRGIN TRIUMPH | 話題のスラクストン『カフェレーサー・カスタムキット』の詳細に迫る トピックス

話題のスラクストン『カフェレーサー・カスタムキット』の詳細に迫る

パーツ製作をシックデザイン、ペイントをTMガレージが担当

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

2015年の春に開催された東京モーターサイクルショーで、トライアンフファンのみならず、カスタムファンやクラシックバイクフリークからも注目を集めたのが、ここに紹介する1台だ(2014年のヨコハマホットロッドカスタムショーにも参考出品)。低めのハンドルや攻撃的なコンチマフラーからわかるとおり、ベースとなったのはスラクストン。『カフェレーサー・カスタムキット』として販売される専用アルミタンクとシングルシート、リアフェンダーといったパーツの製作をシックデザイン、ペイントはTMガレージが担当した。それぞれの強いコダワリが反映されたマシンは、スラクストンをさらにスタリッシュなカフェレーサーへと変貌させている。

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写真左がシックデザイン代表の田中 良治さん。右がTMガレージ代表の橋本 崇さん。もともとカフェレーサーが好きで、ヤマハSRやトライアンフT90などを所有していた田中さんが、スラクストンを目の前に自身が思い描くカフェレーサー像を具現化し、外装パーツを開発。そのイメージをさらに昇華させるべく、ハイクオリティなペイントを橋本さんが施した。

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

手描きのスケッチは田中さんによるもの。車体シルエットはより低く、フューエルタンクはより長く、そしてシートはショートに……何度も描き直しながらも、こうした基本コンセプトは最後まで変わらなかった。

ただし、タンクにはフューエルポンプが内蔵されていて、低くするには限界があるなど、けっして一筋縄ではいかなかったという。しかし、それも完成した実物を見ればわかるように、結果的にデザインとしてみごとに落とし込まれており、長らくカスタムパーツを作り続けたシックデザインのセンスと技術が如何なく発揮されていることがわかる。

両者のセンスと技術を集結させた、珠玉のスラクストン

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

もともとカフェレーサースタイルを持つスラクストンだが、よりシャープで洗練されたスタイルにカスタム。しかし、今回装着されたパーツはすべて無加工で取り付けできるボルトオンパーツである。そう、珠玉のカスタムマシンを誰でも簡単に作ることができるのだ。

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フューエルタンクはシート、リアフェンダーと合わせて『カフェレーサー・キット』として販売される。年間限定10セットというプレミアム感も相まって、スラクストンオーナーは必見!

タンクキャップ周辺の盛り上がりはフューエルポンプの“逃げ”なのだが、デザインとして美しく処理されており、このタンクならではのアクセントとなっている。また、素材となるアルミはフューエルタンクとしては異例の2mm厚を採用。見た目だけでなく、実際に触れたときの質感にもこだわっているのだ。ほかにもエンジンを抱え込むようなギリギリのマウント位置や、旧車感を演出するためシートとの一体感をあえて無視したエンド部の丸みなど、そのコダワリは尽きない。

ペイントはブラックを基調としながらも、グリーンパールを散りばめることで高級感とカスタム感を演出。グリーンをメインにしたサイド部は、キャンディカラーとすることでアルミ地の質感を最大限に活かしている。さらにゴールドリーフをふんだんに使うことで、ブラックとのコントラストを強調。インパクトの強いグラフィックデザインを完成させている。

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オールレザータイプのシングルシートは、タンデム部にシートカバーを装着した純正との差別化を図り、なおかつ古いカフェレーサーを想像させるもの。シックデザインならではの高反発スポンジ『ライドラックス』を採用し、乗り心地にもこだわっている。

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

リアフェンダーとテールランプもキットに含まれる。テールランプ下に見えるボルトに注目。じつはスラクストンのシートは、この位置でマウントするというちょっと変わった方式を採用しているのだ。しかし、ボルトオンにこだわる田中さんは純正同様のマウントにすべく、シートベースもイチから製作したとのこと。その結果、シート底板とは別にマウント用プレートが入り、非常に強度の高いものとなった。

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

オプションでメーターローダウンキットもラインナップ。ヘッドライトとメーターの隙間を埋めるアイテムで、メーターバイザーを外したあとも美しさをキープ。スタイリングを追求するカフェレーサーならではのパーツといえるだろう。

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フロントフェンダーもオプションアイテム。「純正のままでも十分に良いですが、昔のダンストールを思わせる造形のフロントフェンダーがどうしてもほしかった。これは僕の趣味です(笑)」と田中さん。

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

サイドカバーには穴が空けられ、メッシュがレーシーな雰囲気を醸し出す。ブラックとグリーンパールが美しいペイントも必見だ。ちなみにこのサイドカバーはデモマシンにのみ施されたカスタム(純正加工)で、パーツ販売はされていない。

なお、この車両は2015年9月12日(土)に開催されるトライアンフ モーターサイクルズ ジャパン公式イベント『2015 トライアンフ・ナショナル・ラリー in 清里』にも展示予定だ。また、『カフェレーサー・キット』の購入は、シックデザインまたは全国のトライアンフ正規販売店まで。

『カフェレーサー・カスタムキット』内容

スラクストンカフェレーサーカスタムの画像

【1】アルミタンク(アルミ地肌仕上げ、キャップは実際とはサイズが異なる)
【2】シングルシート(シート色やステッチ色は別途オーダー可能)
【3】リアフェンダー(黒ゲルコート仕上げ、テールランプ&プレート&リフレクター付属)

キット価格(消費税8%込み)/38万8,800円
※ペイント代は含まず

オプションパーツ

  • カフェスタイルフロントフェンダー(黒ゲルコート仕上げ)
    価格(消費税8%込み)/1万2,960円
  • メーターローダウンキット(スチール製ブラック粉体塗装仕上げ)
    価格(税8%込み)/6,480円
取材協力
住所/埼玉県白岡市下野田451-1
Tel/0480-93-5211
取材協力
TMガレージ
住所/埼玉県川越市藤間728-1
Tel/049-238-2389

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