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タイガー800XCx 長期インプレ vol.08【フルパッキングで再びキャンプツーリングへ】

パニアケースのメリットと注意すべきこと

タイガー800XCxの画像

サイドパニアを装着して街中を数日間走った後、キャンプツーリングに出ることにした。このアルミ製のパニアケースは、デザインもタイガー800XCxにマッチし、よりアドベンチャー感を高めてくれるが、狭い場所の走行には注意が必要だ。

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ミラー幅と両方のパニアの幅をメジャーで計測してみると、ミラー幅が約92cm、パニア幅は約104cmだった。つまり、後方が12cm広いことになる。ミラーを通しても、パニアケースが通らないことがありえるので、気をつけなければならない。また、張り出し具合が左右で異なる。グラブバーからパニア外側までは左が26cm、右がマフラーの分だけ飛び出すことになり34cmだった。だから右側は特に気を使う。

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ひとたび市街地を抜け、高速道路に出れば、快適そのもの。四角いパニアケースは風をもろに受けるかと思ったら、気にするほどではなかった。ただ、横風が強いところではパニア未装着状態より煽られる感覚がある。

今回はキャンプ道具を満載にして、20kgほど加重されている。それでも5速の5,000回転で時速100km。このバイクのレッドゾーンは10,000回転からなので、余裕は十二分。6速に上げれば、よりロングクルージングを快適に楽しめる。

天空の里と呼ばれる南信州の下栗へ

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向かった先は、長野県の飯田市。近年『天空の里』と呼ばれ、注目されている下栗の里だ。快走できる国道152号線から山道に入り、1.5車線の道を数キロ進む。タイガー800XCxは見た目のサイズは大きいけれど、クイックに走れるため、細い道も苦にならない。

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下栗の里へは観光駐車場にバイクを停めて、20分ほど山道を歩く。高低差は少ないので、気軽なトレッキング気分だ。

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ビュースポットで見渡せるのがこの景色。まさに『天空の里』だった。緑が美しい初夏から夏、そして紅葉が楽しめる秋がライダーにはおすすめ。冬は凍結のおそれがあるので、気をつけよう。

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下栗の里からは、細かいワインディングで次なる景勝地、しらびそ峠へつなげる。標高が約1,900mの高原で、日差しは暖かいが、空気が冷たい。とても静かで下界の熱気や喧騒を忘れさせてくれる絶好のスポットだった。

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しらびそ高原の周辺は5月末、新緑のまっさかりだった。標高が上がっていってもタイガー800XCxは、いつもどおりに力強く走る。

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しらびそ高原で絶好の野営地を見つけたのでテントを張り、寝床を決める。南アルプスが美しい。タイガー800XCxにはこういった自然の風景がよく似合う。夜は満天の星空に包まれた。

パニアケースの使い心地

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パニアケースは、片側で容量37L。僕はキャンプ道具をすべてリアバッグの中に収め、パニアにはそれ以外の着替えや買い出しした食料、キャンプ後はゴミを入れた。パニアとリアバッグだけで充分な容量。これにトップケースまで装着すれば、クルマでのキャンプに負けないくらいのキャンプ用品を持ち、何泊だってロングツーリングが楽しめるだろう。

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ケースの片側に入れたものがこれ。着替えとレインスーツ、キャンプ時に履き替えるサンダルや、ライディングジャケットを脱ぎ快適に過ごすためのアウトドアジャケット、洗面用品やタオル、それに短い三脚を入れた。

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上のものをすべて入れてこのとおり。さらにフタの分の容量もあるので、かさがもう少し増してもフタは閉じる。

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ちなみにこれは普段、僕が仕事で使っているバッグ。サイズは、高さ38×幅39×奥行き15cm、容量22L。これをパニアケースに入れてみると……。

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ぴったり収まった。だからたとえば、日常使いするときは片側だけパニアを付けておくのもよさそうだ。極端に重いものを入れなければ、バランスは気にならない。その際は写真のマフラー側ではなく、左側にケースを付けることをおすすめする。前述のとおり、左のほうが張り出し幅は少ないので。

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キャンプ時はテーブルとしても役に立つ。天板のサイズは約41×15cm。料理などに凝らないシンプルなキャンプだったら、キャンプ用テーブルを持たずにパニアケースふたつで充分だろう。

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バイクを離れる際にはヘルメット置き場としても活用できる。パニアケースの両端の取っ手にヘルメットのあごひもを使って固定。ここに南京錠やダイヤル錠を付けておけば、完璧にヘルメットホルダーとして使える。

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今回はタンクバッグも付けて行った。イグニッションキーの横に搭載されている12Vアクセサリー電源ソケットにUSBアダプター(へラーソケットタイプ)を装着し、スマホを充電。タンクバッグがあれば、スマホを充電しながらナビ代わりに使うこともできるのだ。

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キャンプの翌朝は、しらびそ高原や下栗の里からほど近い旧・木沢小学校(長野県飯田市南信濃木沢811)へ。ここは平成2年に廃校となった昔ながらの木造校舎がいまも残されている。

この日は『モトカフェ』というイベントが行われていて、ライダーが多かった。イベントが行われていないときも基本的には毎日開いているので、ぜひ南信州をツーリングされる際は立ち寄ってみてほしい。校舎の中に入って、教室や職員室、図書室、体育館までのぞくことができる。この地域のゆったりとした時間をよりいっそう体感できる場所だ。

プロフィール
西野 鉄兵
ツーリングマガジン『アウトライダー』編集部のデスク。大学生だった2007年にアルバイトで飛び込んで以来、長きにわたって雑誌やWEBの編集に携わっている。バイクの使い方はもっぱらツーリングで、全都道府県と海外数カ国での走行経験あり。普段の愛車は、2005年式のトライアンフ ボンネビルT100。
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