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タイガー800XCx 長期インプレ vol.07【日本初の国際規格ディーラーとパニアケース装着】

新イメージカラーのブラック

タイガー800XCxの画像

トライアンフのロゴとイメージカラーが2014年に変わった。2015年の現在では黒を基調としたこの三角形のエンブレムが新型車のエンジンなどに配されている。

それと同時にトライアンフ正規販売店も、モノトーンのクールな店舗デザインに生まれ変わっていくようだ。イギリスやフランスなどでは、すでにこのプロジェクトは進行していて、日本でも2015年5月に新規格のディーラーが誕生した。

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埼玉県草加市にある『トライアンフ埼玉東』。東京外環道の草加インターや、国道4号線にほど近いお店だ。これまでの青を使った外観ではなく、ブラックが基調となっている。

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移設作業中のため、5月時点ですべてが完成していたわけではないが、2階建てのこの建物はすべてショールームとなり、工場は別の場所にできるそうだ。ちなみに床材やドア、これから設置されるテーブルやチェア、ウェア類のディスプレイまで、本国UKが指定したものが設置されるという徹底ぶり。今後、日本のみならず、全世界のトライアンフディーラー=700店以上のデザイン統一がなされていくのだという。

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店内には新しいキャッチフレーズが大きく掲げられていた。これも新規格のひとつ。トライアンフ埼玉東では、社長の田中さんが自らこのスクリーンボードを製作したのだとか。すごい!

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古いトライアンフやエンジンなどもコレクションとして展示されていた。ショールームであることはもちろん、トライアンフのユーザーが集まってくる憩いの場にもなりそうな雰囲気だ。

サイドパニアを取り付けて、旅性能を強化

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今回、僕が訪れたもうひとつの理由はサイドパニアを取り付けるため。この5月、専用設計の純正パニアケースが日本に上陸した。『エクスペディション アルミパニアキット』(シルバー=税込み120,960円、ブラック=税込み127,440円)はふたつセットでの販売。1.5mm厚のアルミニウム製で、片側5.5kgという軽量ながら37Lもの容量がある。

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パニアにはブラックとシルバーがあり、僕が選んだのはシルバー。装着するには『エクスペディション アルミパニアマウンティングレール』(税込み39,852円)も必要となるが、かなりしっかりした作りで、純正用品としては値段も良心的なのではないだろうか。取り付ける際にはマフラーガードもレールと干渉しないよう短いものに交換する。

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センタースタンドを立て、さらにバイクが動かないよう天井から伸びるワイヤーで固定し、作業スタート!

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まずはマウンティングレールから取り付ける。レールを固定するネジ穴は、フレームにはじめから開けられていた。ただ、特殊なビスを使って固定する箇所があるため、あまりメカに詳しくない人は、お店にお願いするのが無難そうだ。

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両サイドにレールが固定されたら、最後に強度を上げるために両サイドを橋渡しする部品を装着。これで完成だ。約30分の作業だった。

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あとはパニアを取り付ける。レール下部の突起にパニアを差し込み、上部を合わせればカチッと固定される。

外したいときはキーを差し込み、キー横のつまみを引けばOK。このバイクでうれしいのは、パニアケースとトップケースがメインキーと同じ『ワンキーシステム』ということだ。なんと、このタイガー800XCxは、購入した段階でオプション用のキーシリンダーが3つ付いてくる。購入を検討している人は、新車状態で取り付けてもらうのもいいのでは!? これぞ純正オプションのメリットだ。

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ケースは後部から前部に向けてガバッと上に開く。フタは前部に固定されているが、取り外して、別体にすることもできる。キャンプのときにテーブルにするのも便利かもしれない。もちろんキーがなければ、開けることもバイクから取り外すこともできないので、防犯の面からも安心だ。

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キーキャップも付いていて、風雨によるシリンダー劣化の心配もない。デザイン的にもオシャレだ。

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タイガー800XCxのアドベンチャー感を際立たせるデザイン。さりげなくトライアンフのロゴも入っている。角には樹脂パーツによる補強。フタ上部にはストレッチコードなどもかけられる機構が備わり、内部にモノを収納するだけでなく、さらなるパッキングの可能性も感じさせる。

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トライアンフ埼玉東では、このパニアが装着されたタイガー800XRxが販売されていた。しかもこの車両はローダウン仕様。またがってみると、ノーマルのタイガー800XCx(シートはロー設定)がつま先ツンツン状態の僕でも、ほとんど両足ベタ付きだった。田中社長が自らサスペンションを下げる改良を行ったそうだ。これなら女性もタイガーが持つアドベンチャーの世界を楽しめることだろう。

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協力していただいたトライアンフ埼玉東のスタッフ。左から2番目の田中社長をはじめ、みなさんバイクが本当にお好きなようで、とても丁寧な仕事っぷりでした。どうもありがとうございます!

さて、次回はこのパニアケースを装着し、再びロング&キャンプツーリングに出かけてみよう。

取材協力
住所/埼玉県草加市八幡町1323-3
Tel/048-932-2222
営業/10:00-20:00
定休/水曜、第2火曜
プロフィール
西野 鉄兵
ツーリングマガジン『アウトライダー』編集部のデスク。大学生だった2007年にアルバイトで飛び込んで以来、長きにわたって雑誌やWEBの編集に携わっている。バイクの使い方はもっぱらツーリングで、全都道府県と海外数カ国での走行経験あり。普段の愛車は、2005年式のトライアンフ ボンネビルT100。

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